今年に入ってから円安が止まりません。9月22日に日本政府がドル売り・円買いの為替介入を行い、一時的に円安に動きましたが、あっという間に円安へと進行。2022年10月18日時点では1ドル149円を記録し、150円が間近に迫っています。約32年ぶりの円安水準です。
現日銀総裁は黒田東彦氏が務めていますが、2023年4月8日に任期満了となります。
次期日銀総裁は誰になるのか、予想してみました。
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歴代の日銀総裁
ここ最近の日銀総裁を振り返ってみましょう。
やはり日銀出身者が多いようです。
余談ですが、筆者は若かりし頃に就職活動で日銀を受けたことがありますが、日銀の建物の中はまるでタイタニック号のようだったのを覚えています。建造物がとても重厚で細かいディテールまで装飾が施されていた記憶があります。半沢直樹の世界です。
次期総裁の有力候補
次期日銀総裁の有力候補には2名の名前が上がっているといいます。ひとりが現日銀副総裁の雨宮正佳氏。続いて、前副総裁の中曽宏氏(大和総研理事長)です。
雨宮氏は金融政策の企画・立案を担う企画担当歴が長く、早くから「将来の総裁候補」と言われてきたそうです。
一方、中曽氏は黒田総裁就任時の2013年から5年間副総裁を務めていました。リーマンショックの時には金融市場局長として危機対応に奔走し、海外の中央銀行にも知己が多いという経歴です。中曽根さんだと思っていたのですが、よく見たら中曽さんでした。
ふたりとも副総裁経験があり、どちらがなってもおかしくないですね。
誰が決めるの?
日銀の総裁人事を最終的に判断するのは総理大臣です。今ですと岸田総理ですね。政府が来年の通常国会へ人事案を提示して、国会で同意されると正式に決定となります。ということは岸田さんは絶賛検討中なのでしょう。
どちらが選ばれたとしても、日銀は金融を引き締めて利上げに転じる可能性が高いとのことです。
1998.3.20~2003.3.19 速水 優(はやみ まさる) 日銀出身
2003.3.20~2008.3.19 福井 俊彦(ふくい としひこ) 日銀出身
2008.4.9~2013.3.19 白川 方明(しらかわ まさあき)日銀出身
2013.3.20~現職 黒田 東彦(くろだ はるひこ) 大蔵省/財務省出身